■ 私の好きな風景、役人のセンスのなさ
私の好きな風景が家から歩いて10分のところにある。
江戸川の土手の上。
土手の上に上がって都会側の風景と矢切側の風景の対比がいい。
建物だらけの都会に対して畑と遠くにに矢切の斜面林を臨む矢切地区。
土日には柴又から矢切の渡し船に乗って来る人が多い。
江戸川土手に立つ人々はみんなそのぼくとつとした風景に気持ちが和む。
都会からわずか300mくらいしか離れていないのにこののどかな田園風景。ぜひ将来に残していきたい宝だと思う。
数年前、「日本野鳥の会」の人が来て斜面林沿いに歩いていくバードウォッチングが企画されて参加した。
近所でこんな会が企画されるなんてうれしい限り。
矢切地区は空から見ると斜面林、里見公演、じゅんさい池公園、小塚山公園とループ上につながっているので野鳥が回遊しやすいそうだ。
さらに江戸川があるため鳥にはとても良い環境。
ひばりがよく鳴き、鶯はかならず毎春さえずりを聞かせてくれる。
鳥には さえずり、地鳴き、威嚇 と3つの鳴き方があるそうだ。
都会と隣接しているにもかかわらず貴重な景観を維持している矢切。
これを一番守っていかなければならないのが松戸市。
なのにセンスのない市によって景観を壊されてしまった。
緑を見ながら歩いていると突然景観を遮られてしまう。
大きな市が建てた倉庫によって・・・・・。
法律的には問題ないかもしれない。
しかしそういうことではないのだ。
何が大切かを議論し、真剣に考えればこんな建物は建たないはず。
一歩も二歩も譲って、道路や線路はしかたがないとしてもこの倉庫はいただけない。
先日訪れたスイス・チューリッヒにあるメーカー。
工場を建てたのは50年も前のこと。
低い山の中腹です。
三階建てが工場の稼動上どうしても必要だったそうです。
でも3階建にはしませんでした。
遠くからこの山を見上げたときに景観を壊してしまう。
ということで三階建てにせず、建築費用が数倍もかかってしまうにもかかわらず地下2階地上1階にしたそうです。
50年前にしてここまで一般市民がしています。
これだけ環境が叫ばれている昨今なのに、松戸市はこんな建物を建てて平気で景観を壊してしまいました。
「イヤ、皆さまの税金で建てている建物、できるだけコストがかからないように・・・」なんて涙ぐましい言い訳が聞こえてきそうだね。
イヤイヤ 参っちまうねこのセンスのなさは・・。
前に桜の木を植えたってだめでしょ。
斜面林が遠くで泣いている。