■ 年齢の呪縛

Age is just only a Number.   年齢はただの数字に過ぎないよ。

外国人がよく口にする言葉です。

学校の先生を名前で呼び捨てる米国と「三尺下がって師の影を踏まず」が根底にある日本。

師弟、上下関係を重んじて調和を保つ「和」の国日本。

そんな国民性から日本人は特に年齢を気にするようである。

 

先輩だけど俺のが1個年上だよな。

そろそろ、部長にならないといけない年齢ね。

家を持ってもいい歳だなあ。

もう50だから新しいこと覚えられないよ。

そろそろ定年で先も見えちゃったな。

まだそんなことやって、いくつだと思っているの。

やる気がなくなったよな 歳かなあ。

歳下に追い越されてしまった。

 

年齢を口にするとき、ほとんどが境遇との年齢比較とできないことの自己弁護ですね。

加齢とともに身体的能力や記憶力が落ちていくのは自然の理です。

プロアスリートは30代で引退してしまいます。

でもそれは彼らが常人を超えたレベルまで研ぎ澄ませたから。

一般人は歳を重ねるほど経験に裏打ちされた「味」が出てきます。

日本には「枯れた」という優秀や尊敬とは違う粋な表現もあります。

TVタレントの所ジョージさんが言っていました。

「何でみんな無理して若く見せようとするの? 

40歳は40歳、60歳は60歳を楽しめばいいじゃん。

そこでしか楽しめないんだからさー、自然でいればいいんだよ。」

やり始めることに遅すぎることはない・・・よく紹介される言葉です。

「今更ねーっ」というセリフが好きな人は10年前でもやらない人です。

やりたいことがあったら年齢と比較する必要はありません。

気持ちに素直に。

それがもっとも精神や肉体を健康にすることにつながっていきますね。