■ ○○すればあなたもすぐできる
物事、そう簡単に成し遂げられるわけありませんね。
しかし「エッそんな簡単なら」とつい乗ってしまいがちな販促テクニック。
インターネットの使用で 以前にも増して横行しています。
エモーショナルマーケティングは誇張されてこんな順序で行われます。
- お客様の悩みを知る。
- このままほおって置くとますます状況が悪くなっていくと不安を煽る。
- 最近はここで、「実は自分も過去同じことで悩み、苦しんでいた」のフレーズが入ります。
この人ならわかってくれると急に親近感がわき、信憑性も生まれてきます。 - こんなつらい悩みもこれを使用すれば(この手法を実施すれば)短期間で解決できます。
と援助の手を差し伸べ、商品や手法のセールスをはじめます。 - 「しかし限定です」と誰もが買えるわけではないことを伝え、手に入らないことを残念がらせ何とかして手に入らないかと思わせる。
あるいは販売期間を設定して急がせる。
かつては、「つらい癌が治った」などといって健康食品業界にも横行していました。
人の身体に直接影響を与えますから国も薬事法という法律で排除に乗り出しました。
現在は「悩み」の代わりに希望や夢などが対象になったりします。
ここには国の規制が入りにくいようです。
英会話熱も格好のターゲットです。
「もうあの辛い暗記や難解な文法も要りません」
ちょっと考えるとそんなわけないことは誰にでもわかることですね。
・高血圧は毎日たったこれだけで改善
・ゴルフは○○するだけで上達
・○○の上達にお悩みの方へ
・何をしても治らなかった○○がみるみるうちに
企業が行っていたマーケティングを行っている場合にはまだ自制心がありました。
今は個人がネット上で行っているのでたちが悪いですね。
新しいことを習熟するためには集中した10,000時間のトレーニングが必要と言われます。
一日5時間のトレーニングでも5年半必要になります。
先の目標に向かって毎日励むことは生活にハリが出て若返りにもなります。
目の前のハードルを越えるよりつい近道で楽にゴールに行きたくなってしまうのが人の常ですよね。
でも「そんなわきゃないだろう」とすべての広告は疑ってみることが必要かもしれませんね。